定年

寒い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか? 早いもので、ついこの間、年が明けたと思ったらもう2月半ばにさしかかろうとしています。

2015年は1月から何かと物騒な事件が多くなってしまいました。マスコミで1番報道されたのはイラク人質事件でしたが、フランスではテロ、ウクライナでは紛争が再発、台湾の航空機事故などたくさんの事件が、この1ヶ月の間に起きてしまいました。国籍を問わず亡くなられ方々のご冥福をお祈りしたいと思います。

さて、弊社では今年1月に2名の社員が60歳を迎えました。世間一般には定年と言われる年齢ですが、弊社では1次定年という表現を使っています。給与は下がりますが、社員という立場は変わらずに80歳まで今まで通り変わらずに働いてもらうことにしています。年金の受給が延期されていく見通しの世の中で政府からも65歳まで雇用延長するようにとお達しがでていますが、今の60代の方は本当に元気です。体力は衰えても経験で培った仕事力20代の若者よりも数段上なのでまだまだ働けると思います。

今回一次定年を迎えた両名もパソコンはもちろんスマートフォンを自在に使いこなし、直近の情報をタイムリーにチェックして外出先からも詳細なレポートを送ることができます。中途採用ですが、約20年弊社に在籍して、当社の理念・ビジョンも完全に理解して高いモチベーションを保ってくれています。本人達からは足手まといになるようでしたら言ってくださいと謙遜されていますが、健康管理さえきちんとしてくれれば、あと10年は大丈夫かと思っています。

社外でこの話をすると「なぜ80歳なんですか?」と質問されることがよくあります。世間を見渡せば70歳定年という会社は既に何社かあるようです。正直なところ私自身も週5日定時まできちんと働けるというのは70歳が限界かなと思っています。しかし70歳で働けなくなるというのは、その後の暮らしは不安ではないかと思いました。70歳過ぎてからはたとえ毎日働けなくても、週3日でも、午前中だけで帰っても構わないので働きたいだけ続けてもらえればという思いで80歳までにしました。

続いて「定年なしでいいんじゃないですか?」という質問もありました。調べてみると定年なしの会社もあるようです。これについては私なりの考えがあり、80歳で終わりではなく80歳まで働けるのだから、それまで健康に注意してがんばる目標にしてもらいたいと思ったのが理由です。「定年なし」と言われれば70歳くらいでもうそろそろかなと自分で限界を決めてしまうと思います。80歳までOKと言われればそれまで健康に気をつけて頑張ろうと思ってくれるのではないかと考えました。

定年の日、60歳を迎えた両名は、翌日からも同じように出社して働くにも関わらず、本当に感極まるものがあったようで、これまで勤務してきた色んな思い出を振り返りながら「当社で仕事をすることが好きなのでこれからの20年、身体の動く限り精一杯がんばります」ともらい泣きしてしまうようなスピーチをしてくれました。

私も有言実行で、あと20年安心して働ける職場を必ずつくり上げなければいけません。改めて心を込めて世の中の役に立つ仕事をしていきたいと思います。

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