ミャンマー

先週、ASEAN最後のフロンティアと言われるミャンマーを訪問してきました。今のところ、ベトナムが一番気に入っていたのですがやはり実際に見て比較したかったので脚を運んでみました。

この1年、アジア各国を訪問して日本のパスポートならどこでも大丈夫という気でいたら、今回はいろんな失敗をしてしまいました。まずはビザ、インドネシアでは空港でお金を払うただけで取れたので油断していたのですが、ミャンマーは大使館で申請してその後、6日後の受取となり日程の延期を余儀なくされてしまいました。

続いて外貨両替ミャンマー語の本で言葉を少し勉強してたのですが、そこに日本円を両替してくださいという言葉も載っていたので、てっきり日本円は両替できると思っていたら空港の両替所には表示がUSD,EUR,SGDの3つしかないんです。なんとドル、ユーロ、シンガポールドルしか駄目との事で手持ちが日本円だけしかない私はタクシー代もなく真っ青になりました。幸いカードキャッシングは発達していてVISAとMasterのカードがあればチャットでのカードローンができることがわかり、事なきを得ましたが初訪問の国に対してあまりに準備不足だったと反省しています。

さて、旅路ですが大阪在住の私はまず、伊丹から羽田へ出て北品川のミャンマー大使館で申請していたビザを入手。成田へ移動して夕方便でバンコクへ、現地8時半出発なのでバンコク市内のホテルで一泊して翌朝の便でミャンマーの中心都市ヤンゴンに到着しました。巨大なバンコク空港は成田以上の規模に感じましたが、ヤンゴン空港は昔の羽田国際空港、現在では台湾松山空港くらいの大きさしかなくゲートも5つしかないローカルな感じでした。

タクシーに乗るとトヨタの中古車に乗った運転手が流暢な英語で話しかけてきました。旧英国領だったのでサービス業従事者には英語はかなり通じるようです。街中はベトナムと異なりバイクが殆ど走っていませんでした。車はそこそこ渋滞していますが中国やインドネシアと比べればまだましな方だと思います。この辺りは雨が多いことも影響しているのかもしれません。

車は殆ど中古ですが日本車が大人気で70%以上、日本の中古車でした。

帰国前にヤンゴンの象徴であるシェンダゴンパゴダという黄金の寺院を観光すると、ガイドをしてチップを貰いたい感じの現地の人が3人ほど「こんにちは」と話しかけてきました。こういうところはどこの国でも同じでしたが、ベトナムでは結構しつこい売込みがあったのに比べると、ミャンマーの人は控え目なようで断るとあっさり引き下がってくれました。

寺院の境内は靴も靴下も脱いで裸足で歩かないといけませんが、皆さん熱心にお祈りをされてました。境内ではうるさくおしゃべりする人もなく、神聖な場所では静粛な態度が取れる国民性は日本人との相性の良さを感じます。一方で寺院を出た後の帰り道では物乞いをする少年に出会いました。英語は「Give me Money」という言葉しか知らないようでしたが深刻な顔で「お金がないと飢え死にしてしまう」という雰囲気でした。小銭くらい上げても良かったのですが、貰えると思えばずっとこればかり続ける子供になってはいけないと思い、荷物を持ってくれたらチップをあげることにしました。貴重品は自分で持って視察で預かったサンプル等が入った重い鞄を100mほど運んでもらい500チャット(約50円)を払いました。子供の小遣いとしては十分だったのか、その子は合掌をして本当に感謝しているという気持ちを態度で表現してくれました。支援団体の人の言葉で寄付では一過性に終わってしまい貧しい国を救えない、永続的に所得が入るように産業を起こして雇用をつくらないとという話しを思い出しました。

初回の訪問ではまだまだどんな商売ができるか見えていませんが、何かご縁があるといいなと感じられる国でした。

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