マイナス金利

今日から2月がスタートですね。先週は、10年に一度の寒波襲来で積雪に足止めをくらった方もいらっしゃったのではないかと思います。また少し、暖かくなってきましたが2月はもう1度寒さが戻ってくると思いますのでお体にはお気をつけくださいませ。

さて、月末の金曜に日銀の金融緩和がありました。年初から株安円高で日経平均も16,000円台でしたし、甘利大臣の辞任という問題もありましたので仕方がなかったのかなと思います。当社は一部商品を輸入しておりますので直接的には円高の方が、収益向上につながりますので正直に言うと嬉しくない立場です。それでも大幅に円高株安が進んでしまうと、オフィス家具を販売している当社にとって御客様の需要減少につながるので上下どちらにも大きくふれずに安定してくれるのが望ましい立場です。

今回マイナス金利という日本では聞いたことのないキーワードが出てきて、従業員からも「銀行預金していたらお金が減るんでしょうか?」という質問がありました。答えはもちろん「NO」です。今回は私も勉強になりましたが、一般の銀行が融資先が決まっていないお金をじっと持っておくよりも、日銀に預けていれば0.1%の金利がつきますのでわずかでも利益につながります。0.1%ではとても少なく感じますが1兆円単位で現金を保有している銀行からすれば1兆円の0.1%は10億円です。ということはマイナス0.1%だとこれまで10億円利益が上がっていたのが、10億円損失になってしまうので銀行にとっても大きなプレッシャーになります。だからといって銀行が一般のお客様からの預金をマイナスにした場合は、預金者離れを起こしてしまうので、穴埋めすることはできません。海外の銀行では、月末時に一定の残高がないと口座維持手数料が取られるケースがありますが、治安の良い日本ではタンス預金に走る人が増えてしまうのでなかなか、こういう手段も取れません。

日経新聞などでは、既に円安株高で十分に恩恵を受けている大企業は資金需要がなく、日銀の思惑どおりにはいかないのではという論調が目立ちます。それでも、融資しなければ減収間違いなしという状況で、アベノミクスの恩恵がまだ届いていない中小企業への融資に銀行が積極的になってくれれば、政府が望んでいる賃金の上昇につながっていくのではと期待しています。

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