大阪都構想

もう2週間が経過しようとしていますが5月17日に大阪都構想の是非を問う選挙がありました。

大阪市民としてもちろん投票してきました。結果はご承知の通りですが、住民投票で66.83%の投票率は大勢の方が関心を持って投票したという点において大いに意義深いものだったと感じています。都構想の内容については自分なりに勉強しましたが、学者の皆さんが論戦している内容を完全に理解するには至らないまま投票日を迎えました。

殆どの人がどちらが本当に正しいかまでは理解できず、リスクをとらずに現状維持か、リスクをとって大阪を変えていこうかという選択だったのではないでしょうか。もちろん市のサービスが低下するリスク、市と府の施設の統合により削減される組織など自分に直接関わってくるポイントだけで賛成か反対かを決めた方も大勢いらっしゃったことと思います。どちらかといえば直接関係する人にとっては市がなくなることはデメリットに感じて反対に回った方が多かったように思われます。とにかく結果が出たので大阪市民としては市の状態のまま、山積する問題を片付けてよりよい未来の大阪を築いていけるよう協力していきたいと思います。

選挙で負けた橋下市長でしたが晴れ晴れとした表情がとても印象的でした。もし市長という権力の座が自身の私利私欲を満たす地位だったなら負けてあんな表情はできなかったと思います。もっと未練たらしく涙を流していたことでしょう。様々な圧力とバッシングと戦いながら自分が正しいと信じた道を全うして戦ってきた人にしかあんな表情はできないと思います。負けて残念な気持ちより、これでやっと一個人に戻れるという安堵の気持ちの方が強かったのではないかと勝手に想像しています。

橋下市長のやり方には賛否両論あるでしょうし、民主的ではないと感じる方も多いと思います。しかし歴史的にみても停滞した現状を打破するのはあのような独裁的かつ革新的な人物の出現が必要ではないかと私個人では思っています。今回、我々大阪市民は現状維持を選びました。よく言えば安定、悪く言えば停滞したままの状態が続くでしょうが、いずれまた本当に行き詰まった時に革新的な政治家が求められるような気がします。それが橋下さんの再登板なのか次の人物の登場なのかはわかりませんが。

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