旧正月

 4月のように暖かくなったり、真冬に戻ったりと身体が驚くような天候が続きますが、皆さまはいかがおすごしでしょうか。弊社の業界は今の時期は1年で最も忙しくなっています。桜の咲く4月が物事の始まりとする慣習のせいか官公庁の年度末、学校の新学期、企業の決算が3月末に集中しているからです。

 1月から2月は3月に入ってくる大量の注文に備えて残業して工場をフル稼働させなければなりません。現場作業者が1年で最も体力を消耗するこの時期、気候が一番過酷な冬になってしまうのは辛いところですが幸い病欠なしで2月を乗り切れそうです。

 当社は和歌山の自社工場で生産するメーカーですが、パーツおよび商品の一部を中国・マレーシアから輸入しています。毎年のことですがこの2か国は春節と呼ばれる旧暦の正月に長い休みに入りますのでそれまでに発注手配などはすませておかないと10日ほど身動きが取れなくなってしまいます。やっかいなのは毎年時期がずれることです。昨年は1月末で早かったのですが、今年は2月10日で遅いタイミングでした。早い時は、明けてから動いても3月に間に合うのですが、遅い時は休みが明けたら2月後半ですので大変です。今年は旧正月前に手配完了していたのですが、休みに入ってから発生した問題は10日ほど待たないといけないので大変です。休み明け早々に不足している部品をDHL(航空便)で送ってもらったりして、あわただしい2月になってしまいました。

 旧正月休みは18日の日曜に明けて海外工場も稼働し始めました。3月は2020年1月以来、4年ぶりに中国出張する予定です。リモートミーティングのおかげで訪問せずに新商品開発、品質管理をなんとか遂行できていましたが、やはり信頼関係構築には対面で会うことが重要です。昨年はマレーシアには行ったのですが、中国はビザ取得が必要だったことと福島原発の放水で反日気運が高まっているということで見送りました。2024年になるとビザ免除になるかと期待していたのですが、残念ながら免除にはならずでした。大阪在住の私は阿波座にある中国領事館を訪ねましたが、ビザ発給は本町と心斎橋の間にあるビルの9階で行われているとのことで移動して申請しました。ネット申請してから訪問しないといけないのですがネットに投稿する顔写真データのルールが厳しく、承認されるのに一苦労でした。またビザ発給センターでは顔データとは別に印刷した写真が必要なのですが場所の撮影機で撮影した写真は背景がグレーだったので不可となり、ビザ発給センターに設置されている撮影機で撮り直しとなってしまいました。白背景の写真を提出してようやくビザ受付完了、1週間後に受け取りにきて無事に出張の準備ができました。あとは出発の日を待つだけです。

 2月も残り1週間となりました。従業員一同、万全の準備で繁忙期の3月を乗り越えて参ります。

お問い合わせ・お見積依頼

メールにて承ります。
お気軽にお問い合わせ下さい。