時が経つのは早いもので、正月を迎えたと思ったらもう1月も終わろうとしています。
昨年は1日に能登半島地震、2日にJALと海上保安庁の飛行機接触事故が起きてしまい、前途多難なスタートでしたが、今年は大きな事故や事件のない静かなスタートでした。
平穏無事な日常が続く中、17日に1995年の阪神淡路大震災から30年目を迎えました。改めてお亡くなりになられた方にお悔やみを申し上げます。
光陰矢の如しという言葉どおり、カレンダーの日は進んでいき、1月20日月曜日にトランプ大統領の就任式が行われました。
トランプ大統領のスピーチで印象的だったのは「自分の命が救われたのには理由があるのだと。自分は、アメリカを再び偉大にするために、神に救われたのだ。」という部分でした。私自身は本当にもう死ぬかもしれないという経験をしたことがないので想像しかできませんが、銃で狙われて一歩間違えれば命を失ったかもしれない状況から生還できた時、人は自分がこの世に生まれてきたことに何か意味があったのではないかと心の底から実感できるのではないかと思います。
父が亡くなった時、お経を唱えてくれたお坊様に「今朝、目が覚めた時に命があることに感謝しましたか?」と質問されたことがあります。寝ている間に突然死を迎える可能性は低いですがゼロではありません。昨年は同世代の有名な女優さんが入浴中に亡くなられました。一寸先は闇ですが、死を恐れながら毎日を生きていては楽しく幸せな人生を歩むことはできません。しかし、死を完全に忘れてしまうと生のありがたさも忘れてしまいます。毎日を楽しく、真剣に生きるには死の恐怖におびえることなく、生きていることのありがたみに感謝するバランスの取れた精神状態が必要なように感じます。
メキシコ湾をアメリカ湾に改名すると言ったり、パナマ運河をアメリカに取り戻すなど物議を醸しだす発言が目立ちますが、前回も無茶なことを言ってから相手に歩み寄る巧みな交渉術で結果的にトランプ大統領時代は世界で戦争は起きにくかったという結果を出しました。死の恐怖を乗り越えたトランプ大統領には再び、世界で戦争のない時代を創り出してくれることを心から願っています。
特にガザ地区の停戦はトランプ大統領の当選が確定してから交渉が急速に進み、就任式の直前で合意に達しました。単に運よくタイミングに恵まれただけなのか、トランプ大統領が当選したことが影響を与えたのか本当の事実はわかりませんが、紳士的、礼儀正しいだけでは平和な時代は維持できないのかもしれません。過激な発言は改善した方がよいと思いますが、まず何より平和という結果を優先してほしです。次は、ウクライナ戦争をいかに止めるのかを見守りたいところです。
日本経済に与える影響については、「石油を掘って掘って掘りまくる」というコメントを出していますので原油価格が下がることを期待したいところです。原油が下がると日本の貿易赤字が減少しますので円高要因になります。円高はエネルギー・鉱物・食料資源を輸入に頼る日本の物価上昇を緩める効果があります。ドルで稼いだ利益が目減りするので輸出企業の株価上昇は一服するかもしれませんが、日本に住む人々の生活は楽になるので歓迎される結果につながると思います。
トランプ大統領の就任式から今日で1週間経過します。強大な影響力を持つアメリカ新大統領が、これから世界の平和と経済的安定をいかに実現してくれるのか注目していきたいと思います。