選挙3

日曜に行われた都知事選挙は、小池さんの圧勝でした。鳥越さんに残念な言動が多かったので、小池さんと増田さんの一騎打ちかなと思っていましたが、予想外の大差でした。この2、3日はテレビでも小池さんの勝因分析についてたくさん報道されています。その中で多かったのが「自民党をぶっつぶす」といって選挙に勝った小泉元総理と同じ劇場型選挙だという分析です。「都議会を解散する」と対立構図を前面に押し出す手法は、橋下氏にも似ているように感じました。対立候補の増田さんは応援団の失言に足を引っ張られた気がします。石原慎太郎氏の「厚化粧」発言、自民党から除名処分検討といった発言が出たことで,判官びいきで弱い方の見方をする傾向が強い日本人は一気に小池さん支持に動いたのではとテレビでは言われていました。このように選挙では、どちらの候補がふさわしいかという理性的な判断より、今どちらの候補を応援したいかという感情的な判断の方が影響が大きいように感じました。

一方であまり大きく報道されませんでしたが、3名の主要候補者のツイッターフォロワー数がネット上では話題になりました。各フォロワー数は小池氏21万人、増田氏6600人、鳥越氏15万人でした。健康問題、スキャンダルで早々に戦線離脱してしまった鳥越氏は置いておくと小池さんと増田さんの差は歴然としていました。小池さんと増田さんでは、もともと立候補時点から知名度で大きな差がありました。それが選挙活動中でもツイッターで支援者は「緑のもの」を身につけようと呼びかけることで演説シーンが報道されるたび、「小池グリーン」というイメージが有権者の脳に刷り込まれ、知名度だけでなく、親近感でも大きな差ができていったと考えられます。

詳しい分析はこれから明らかになっていくでしょうが、SNSを有効に活用したものが選挙を制する時代が、もうそこまでやってきているのかもしれません。これから勝った小池さんの純粋な政治手腕を拝見するのが楽しみであると同時に、SNSという21世紀の武器を都知事としていかに活用していくのか興味はつきません。  (選挙編終わり)

 

 

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