TEDトーク(3)

1回目のTEDトークのあと、私は2回目の機会はないかと司会役のクラスメイトに尋ねました。「もちろん、大歓迎だよ。だけど、一回目の人を優先するので、もし立候補がいなかったら頼むことにする。」という回答でした。2回目の機会が回ってこないかもしれないと思うと、少し残念な気持ちにはなりましたが、時間が有限である以上56人のクラスメイトに機会は平等に与えられるべきだと思いました。私は、順番が回ってこなければそれは仕方ないと思って待つことにしました。

2ヶ月後に司会役からメールが来ました。「以前Youが言っていたTEDの件、まだやる気はあるか?」私は「問題ないよ」と答えました。やはり、大勢の前で話したがる人は少ないようでした。幸運にも2回目のトークのチャンスが回ってくることになり、個人的にはラッキーでした。しかし、自分だけ2回も話す以上はそれだけ上手く話せないと単なる目立ちたがりに終わってしまうので大きなプレッシャーがかかったのも事実です。

私は以前に作成したパワーポイントを見直して、時間配分を計算しました。タイマーをセットして一人でスピーチの練習もしましたが、最初の文章では話が長すぎて時間オーバーになってしまいました。何枚か資料を省略しなければならず、言葉を減らさないといけなくなりましたが、省略しすぎると言いたいことが伝わらないので調整には随分苦労しました。それでも、時間の制約という課題があったことで、これまで文章主体だったプレゼン資料から、一目で伝わるよう視覚的に訴える資料を作成する努力に取り組むことができました。自分がこれまで取り組んでいなかった領域に対して努力できたことは良い経験だったと思います。そして2回目のTEDトークの日がやってきました。

タイトルは「お金は愛ではないが、愛はお金です」になりました。

(4)に続きます。

 

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