2011年10月
台湾
先日、台湾に出張してきました。
中国本土は2005年からもう6年間で何度も訪問していますが、台湾は今回が初めてでした。
理由としてはやはり、中国の方が人件費が安くて台湾では競争力が弱いという先入観からです。
しかし、今回の訪問を決意したのは展示会でお会いした台湾人社長が、今までは勝てなかった
がこれからは違うと、自信を持って発言されたことでした。
事前の情報で台湾では中国の製品を検品して15%程高い値段で輸出するサービスもやっている
と聞いていたのですが、その工場も検品活動を行っていました。言語は本土と同じ北京語でし
たが、人々の行動やマナーは殆ど日本と遜色なく(電車に乗る時に整列して待つ所や、レスト
ランで笑顔の挨拶がきちんとできる等々)日本の顧客要求事項も自然に理解できる素養がある
のでしょう。この安心感の付加価値が15%の値段差で取引を可能にしてると感じました。
実際、中国はこれまで人件費の安さであまり、生産改善をせずとも発展できた工場が多かった
のですが、急な人件費上昇と通貨上昇に対応できずに手っ取り早く値上げ要求をしてくること
が多くなってきました。それに対して台湾側は中国本土にどんどん仕事を奪われる中で効率化
を進めてきていると感じました。台湾での人件費は安定していて、通貨もやや安い方向に向か
っているのでお会いした台湾人社長も近い将来、台湾工場で競争できるという勝算を持ってい
るのでしょう。日本も今は円高で大変ですが、それでもギリギリ戦えるよう自分を磨けばいず
れ後進国の物価も通貨も上がっていくのでその時が本当の技術力の差で競い合う時が来るので
はないでしょうか。当社も中国製品の輸入が増えてきましたが、産業空洞化にならないように
国内工場を継続して捲土重来の日が来るのを待ちたいと思っています。
カリスマ
10月5日にアップル社の創業者ジョブズ氏が亡くなられました。
心よりお悔やみ申し上げます。
既に色んな所で発言されてますが、やはり経営者として尊敬しお手本にしたいと思っていた
人物ですので少し私見を述べさせて頂きます。
私は今でこそiphone,iPad,MacBookAirといったアップルユーザーですが、2年前にIponeを
買うまではWindows一筋でした。また携帯でのPCメールチェックもWilcomのWindowsPhone
を使用していたので特にiphoneの必要性を感じていませんでした。
アップル社に全く興味を持っていなかった私が、iphoneを購入するにいたったきっかけは一冊の
本との出会いでした。その本は2年前の東京出張の際、品川駅構内の書店の入り口に置かれていました。
『スティーブジョブズ 神の交渉力』
日本で神と言えば経営の神様、松下幸之助ですが、アメリカで神と言われる人はどんな人かなという
素朴な好奇心で買ったのですが.....
ジョブズという人物の強烈な個性に圧倒され引き込まれて一気に読みきってしまいました。
自分がつくった会社を追い出されたり、復帰してから戻してくれた恩人を追い落としてトップに返り咲い
たり交渉相手に最後まで本音を隠し続け、最後に切り札で逆転勝利を納めるところは神というより悪魔
のようで絶対的に回したくないなと思う強烈な人物像でした。
これ程の強烈な個性を持ったCEOが生み出した商品はどんなものかと思って購入したのがiphoneです。
マックという商品でもアップルという会社でもなく、ジョブズ氏にひかれて商品を買ったのですから正に
トップセールスで買わされたといっていいでしょう。
一人のトップが会社、商品の魅力を超えて顧客に訴えれる程の人物を正にカリスマというのでしょう。
iphone購入のきっかけは、ジョブズという人物の魅力でしたが使ってみるとアップル社のユーザーの
使用感をつきつめた商品iphoneの魅力にすっかり虜になってしまいました。3GSですので現在の4や
最新のAndroid携帯にはやや劣りますが、タッチパネルの操作性、アプリの便利さにすっかり魅了され
てしまい、使用するPCも以降は全てMacに切り替わりました。私自身は正にアップル社の戦略通りの
購買活動をしたユーザーということになるのでしょう。
どんな素晴らしい商品もユーザーに知ってもらい使ってもらわなければ売れないのが世の常識ですが
ジョブズ氏は自らのプレゼンとその個性で商品と会社をブランド化した正にカリスマでした。
雲の上というよりも銀河の彼方にいる存在の人ですが、自社商品への強い思い入れ、世界を変えてやろ
うという情熱、妥協せず勝利に向かって目的に突き進む実行力など少しでもお手本にしたいと思っています。
(まあ真似しない方が良い行動と性格も多々ありましたが........)
一方でIT業界ではアップル=ジョブズだったので、彼が亡くなった後のアップル社は大変だという論評が
たくさんでています。不世出のカリスマが亡くなった後の組織は衰退が早いことは歴史が証明しています。
自身の最盛期に限界まで拡大するか、余力を残したまま一戦を退いて後進を育成するかは判断が難しい所
かと思いますがiphoneユーザーとしてこれからもアップル社が世の中を豊かにしてくれる会社で有り続け
てくれることを祈っています。






















