熊本

昨年、ご縁があって知り合ったネット通販を手がけるパートナーさんと商談のため伊丹空港から天草エアラインに乗って熊本空港へのフライト。

普段乗っているJALと異なり、機内には手作りのパンフレットによる航空会社紹介が置いてありました。手にとって見ると社長挨拶に始まり、手書きによる天草の観光地紹介などはお金のかかった雑誌にはない温かみを感じます。

機内ではオレンジジュースと熊本のみかんが出てきました。この辺りもコカコーラ、スターバックスコーヒーをチョイスするより手作り感があっていい感じです。

空港に到着するとパートナーさんが迎えに来てくれていて、一緒に市内に移動。昨年の初顔合わせの後すぐに震災があり、一時ストップしていた商談の再開のために熊本にやってきました。

街中に入ると想像していたほどは震災の面影もなく、平穏な風景が続いていました。パートナーさんのお話では、大きな被害があったエリアは殆ど復旧しているが、軽微な被害の方が後回しにされたので今復旧作業をしているところだとのことでした。

市内の住宅街に入ると、確かに屋根を修理している最中だったり、建て替え作業に入っている家が目立ちました。パートナーさんの自宅もかなり揺れたそうですが、最近建築した建物だったので倒壊などはなく無事だったそうです。

商談が終わってから、パートナーさんのご家族と夕食をいただき、一泊してから帰路につきましたが、空港までのタクシー、ホテルやレストランでの接客態度はとても親切で、熊本の方達の人柄はとても温かく感じられました。この感じは以前に仙台に行った時と似ていました。まだ道半ばですが、震災から立ち直りつつある人達の優しさと強さがにじみ出ているようでした。

帰りの空港では、出発前の時間を利用してお土産を探しました。普段は大阪と東京の空港しか利用しないので、空港では見慣れたブランドのお菓子くらいしか見かけることは少ないのですが、熊本空港の土産物屋さんは全く違います。

馬刺しを始めとする地元の名産品がずらりと並んでいて、空港なのか市場なのかわからないほどです。何を買おうか迷っていると、見たことのない大きさの真っ黄色なミカンが目に入りました。

柑橘の王様と言われる晩白柚(ばんぺいゆ)です。直径25cmというミカンとは思えない大きさで日本では97%が熊本産だそうです。

Wikipediaの文章を引用します。
「日本には1920年に、植物学者の島田弥市が、現在のベトナムの船上で食べた柑橘があまりにも美味しかったため、サイゴンの植物園から株を分けてもらい伝わったが、当時は栽培法がわからず普及には至らなかった。その後、1930年に台湾から鹿児島県果樹試験場に白柚(ぺいゆ)の株が導入され、最適産地の熊本県八代市地区に根付き、改良が行われた結果、現在は八代市の特産品となっている。2005年に八代市の農家で収穫された晩白柚が[1]、2015年には熊本県立八代農業高等学校園芸科学科で収穫された晩白柚が[2]、世界で最も重量が重いザボン類としてギネス世界記録に認定された。日本における2010年の収穫量は971トンであり、その97%は熊本県で生産されている。」

肝心の味の方ですが、お店の方からすぐに食べるのではなく、鑑賞用としてしばらく楽しんでから食べてくださいとのことでしたので、まだ食べておりません。味わったらまた別の機会に報告したいと思います。

晩白柚は、大きすぎて1個しか買えませんでしたので従業員へのお土産には、こちらも熊本名物の「いきなり団子」を買って帰りました。サツマイモに餡をのせて生地で包んだお菓子で、こちらも美味しかったです。たくさん買ってくれたからと笑顔で1個サービスしてくれた店長さんに感謝です。

私は東京を除くと海外出張の方が多いのですが、久しぶりの国内の地方訪問で接客の温かみにホッとさせられました。海外からの旅行客も東京、大阪での爆買いから、日本の地方都市での温かいおもてなしを目当てに来る方が増えたと聞いています。今回、その気持ちがよくわかる出張になりました。

九州熊本、もう1度訪れたい場所の一つになりそうです。

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